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ドイツ語の分離動詞を完全攻略!使い方・一覧・練習問題【A2文法】

「動詞が文のどこかに飛んでいった?」——ドイツ語を学び始めてしばらくすると、こんな経験をする方がとても多いです。これが分離動詞(trennbare Verben)の仕業です。

定冠詞や動詞活用を覚えた後、A2レベルで多くの人がつまずくポイントがまさにここです。しかし、仕組みを理解してしまえば恐くありません。この記事では、分離動詞の基本から全文型での使い方、頻出動詞一覧、そして練習問題まで、1ページで完全に攻略します。

分離動詞とは?まず「仕組み」を3分で理解しよう

分離動詞の基本ルール:前綴りが文末に飛ぶ

分離動詞とは、aufstehen(起きる) や anrufen(電話する) のように、前綴り(Präfix)+動詞の語根で構成された動詞です。

文の中で使うとき、この前綴りが文末に切り離されて移動します。これが「分離」の正体です。

Ich stehe um 7 Uhr auf.(私は7時に起きる。)

元の動詞は aufstehen(auf + stehen)です。活用された stehe が第2位に来て、前綴りの auf が文末へ飛びます。

語順のイメージ図(英語・日本語との比較)

[主語]  [動詞(活用)]  [時間・場所・目的語…]  [前綴り]
  Ich      stehe       um 7 Uhr              auf.

英語や日本語と比べると:

言語
ドイツ語 Ich stehe um 7 Uhr auf.
英語 I get up at 7 o’clock.
日本語 私は7時に起きる。

ポイント: 動詞の活用形(stehe)は必ず第2位(文頭から2番目の要素の位置)に置かれます。前綴りは常に文末に来ます。


よく使う分離前綴りと「意味のヒント」一覧

前綴りには固有の方向・状態のイメージがあります。このイメージを知っておくと、新しい分離動詞に出会ったときに意味を推測しやすくなります。

auf-(上へ・開く)

auf は「上へ」「開いた状態」を表します。

動詞 意味 例文
aufstehen 起きる、立ち上がる Ich stehe auf.(起きる)
aufmachen 開ける Mach die Tür auf.(ドアを開けて)
aufhören やめる Hör auf!(やめて!)

an-(〜に向かって・始める・オン)

an は「〜に接触・向かう」「電源オン」のイメージです。

動詞 意味 例文
anrufen 電話する Ich rufe dich an.(電話するね)
anfangen 始まる、始める Der Kurs fängt an.(授業が始まる)
anmachen つける(電源) Mach das Licht an.(電気をつけて)

豆知識: anmachen(つける)と ausmachen(消す)はセットで覚えると効果的です。電気のスイッチを思い浮かべてください。「オン(an)・オフ(aus)」とほぼ同じ感覚です。

ein-(中へ・入る)

ein は「中へ入る」動きを表します。

動詞 意味 例文
einsteigen 乗り込む Steig bitte ein!(乗ってください!)
einkaufen 買い物する Ich kaufe ein.(買い物する)
einschlafen 眠りにつく Ich schlafe schnell ein.(すぐ眠りにつく)

aus-(外へ・終わる・オフ)

aus は「外へ」「オフ・終了」のイメージです。

動詞 意味 例文
aussteigen 降りる Wir steigen aus.(降りましょう)
ausmachen 消す(電源) Mach den Fernseher aus.(テレビを消して)
ausgehen 外出する、消える Wir gehen heute aus.(今日は外出する)

mit-(一緒に)

mit は「同行・参加」を表します。

動詞 意味 例文
mitkommen 一緒に来る Kommst du mit?(一緒に来る?)
mitnehmen 持っていく、連れていく Nimm deinen Schirm mit.(傘を持っていって)

ab-(離れる・下へ・完了)

ab は「離れる」「下方向」「区切り・完了」を表します。

動詞 意味 例文
abfahren 出発する Der Zug fährt ab.(電車が出発する)
abholen 迎えに行く Ich hole dich ab.(迎えに行くね)
abgeben 提出する、渡す Ich gebe die Hausaufgaben ab.(宿題を提出する)

vor-(前へ・先に・提示)

vor は「前」「先に示す」イメージです。

動詞 意味 例文
vorstellen 紹介する、想像する Ich stelle mich vor.(自己紹介します)
vorbereiten 準備する Ich bereite mich vor.(準備する)

zu-(閉じる・〜に向けて)

zu は「閉じる」「到達・目的」を表します。

動詞 意味 例文
zumachen 閉める Mach die Tür zu.(ドアを閉めて)
zuhören 耳を傾ける Hör mir zu!(聞いて!)

文型別・使い方完全ガイド

平叙文(定形第2位)

最も基本的なパターンです。動詞の活用形を第2位に、前綴りを文末に置きます。

Sie ruft ihre Mutter an.(彼女はお母さんに電話する。)

Wir kaufen morgen ein.(私たちは明日買い物する。)

疑問文(決定疑問・補足疑問)

決定疑問文(ja/nein で答える)は動詞が文頭に来ますが、前綴りは変わらず文末です。

Stehst du früh auf?(早起きする?)

補足疑問文(W疑問文)は疑問詞が文頭、動詞が第2位です。

Wann fährt der Zug ab?(電車はいつ出発しますか?)

命令形

命令形では動詞の語根のみ(人称語尾なし)が来て、前綴りは文末に置きます。

意味
du Steh auf! 起きなさい!
ihr Steht auf! 起きなさい!(複数)
Sie Stehen Sie auf! 起き上がってください!

助動詞と組み合わせるとき

können(できる)や müssen(しなければならない)などの助動詞を使うと、分離動詞は**不定形のままの元の形(aufstehen)**で文末に置かれます。前綴りは切り離されません。

Ich muss früh aufstehen.(私は早く起きなければならない。)

Kannst du mich anrufen?(電話してもらえる?)

ポイント: 助動詞がある文では分離しない。分離動詞は不定形で文末に置かれます。

副文(従属節)での語順

weil(なぜなら)・dass(〜ということ)・wenn(〜するとき)などの接続詞が作る副文(従属節)では、活用した動詞が節の末尾に来ます。このとき、前綴りは動詞にくっついたまま(分離しません)。

Ich schlafe früh, weil ich früh aufstehen muss.(早起きしなければならないので、私は早く寝る。)

Er sagt, dass er morgen anruft.(彼は明日電話すると言っている。)

副文では動詞全体(前綴り+語根)がひとまとまりで最後に来ます。

zu不定詞との組み合わせ

zu 不定詞(〜すること)を作るとき、前綴りと動詞語根の間に zu を挿入します。これは分離動詞固有のルールです。

auf + zu + stehen → aufzustehen
an  + zu + rufen  → anzurufen

Ich versuche früh aufzustehen.(早く起きようと努力している。)

Es ist wichtig, pünktlich anzufangen.(時間通りに始めることが大切です。)

ポイント: zu は前綴りと語根の間に入ります。全体で1語(ハイフンなし)として書きます。


分離動詞 vs 非分離動詞:どちらか迷ったときの判断法

非分離前綴り(be-, ge-, er-, ver-, zer-, ent-, emp-, miss-)一覧

以下の前綴りを持つ動詞は絶対に分離しません。これらは非分離前綴りと呼ばれます。

非分離前綴り 意味
be- bestellen 注文する
ge- gehören 〜のものである
er- erklären 説明する
ver- verstehen 理解する
zer- zerstören 破壊する
ent- entscheiden 決める
emp- empfehlen 推薦する
miss- missverstehen 誤解する

これらの動詞は、文中で前綴りが切り離されることはありません。

Ich verstehe das.(私はそれを理解する。)(ver- は分離しない)

アクセントで見分ける方法

分離動詞と非分離動詞はアクセントの位置で聞き分けることができます。

種類 アクセント
分離動詞 前綴りにアクセント **AUF**stehen
非分離動詞 語根にアクセント be**STEL**len

耳で聞いたとき、前の音節が強ければ分離動詞、後ろが強ければ非分離動詞と判断できます。

同じ動詞が文脈で変わる例(über-, um-, durch-)

über-um-durch- などは、意味によって分離・非分離の両方になることがあります。これを「両用前綴り」と呼びます。

umfahren の例:

Er fährt den Posten um.(彼は杭をはねる。)
um- が分離、アクセントは **UM**

Er umfährt die Stadt.(彼は街を迂回する。)
um- が非分離、アクセントは fährt

A2段階では深入りせず「こういうパターンもある」と知っておく程度で十分です。辞書で確認する習慣をつけましょう。


頻出分離動詞20選:例文つき一覧表

A2レベルで特に重要な分離動詞を20個まとめました。

動詞 意味 例文
aufstehen 起きる Ich stehe um 7 auf.
aufmachen 開ける Mach das Fenster auf.
aufhören やめる Hör bitte auf.
anrufen 電話する Ich rufe dich an.
anfangen 始める Wann fängt es an?
anmachen つける Mach das Licht an.
einkaufen 買い物する Ich kaufe heute ein.
einsteigen 乗り込む Bitte einsteigen!
einschlafen 眠りにつく Das Kind schläft ein.
aussteigen 降りる Wir steigen hier aus.
ausmachen 消す Mach das Licht aus.
ausgehen 外出する Wir gehen heute aus.
mitkommen 一緒に来る Kommst du mit?
mitnehmen 持っていく Nimm deinen Schirm mit.
abfahren 出発する Der Zug fährt ab.
abholen 迎えに行く Ich hole dich ab.
vorstellen 紹介する Ich stelle mich vor.
vorbereiten 準備する Bereite dich vor!
zumachen 閉める Mach die Tür zu.
zuhören 耳を傾ける Hör mir zu.

過去分詞について: 分離動詞の現在完了形は、前綴りと語根の間に ge- を挟みます(例:aufgestandenangerufen)。詳細は別の記事で解説します。


練習問題(穴埋め5問)

問題

以下の文の空欄に、括弧内の動詞を正しい形で入れてください。前綴りが分離する位置に注意しましょう。

1. Wann ___ du morgen ___? (aufstehen)

2. Ich ___ meine Freundin ___. (anrufen)

3. ___ bitte das Fenster ___! (aufmachendu への命令)

4. Der Bus ___ um 8 Uhr ___. (abfahren)

5. Ich versuche, früh ___ . (einschlafen — zu不定詞)


解答・解説

1. Wann stehst du morgen auf?

2. Ich rufe meine Freundin an.

3. Mach bitte das Fenster auf!

4. Der Bus fährt um 8 Uhr ab.

5. Ich versuche, früh einzuschlafen.


よくある質問(FAQ)

分離動詞と非分離動詞はどう見分けますか?

前綴りが be-, ge-, er-, ver-, zer-, ent-, emp-, miss- の8種類なら必ず非分離(分離しない)です。それ以外の auf-, an-, ein-, aus- などは分離動詞です。発音では、前綴りにアクセントがあれば分離動詞、語根にアクセントがあれば非分離動詞と聞き分けられます。

助動詞や副文では前綴りは分離しますか?

いいえ。könnenmüssen などの助動詞がある文、および weildass などの副文では、分離動詞は**不定形のまま(前綴り+語根が一体)**で文末に置かれ、分離しません。分離するのは主文で活用したときだけです。

分離動詞の過去分詞はどう作りますか?

前綴りと語根の間に ge- を挟みます。例:aufstehenaufgestandenanrufenangerufen。zu 不定詞も同様に間へ入り、aufzustehen のように1語で書きます。


アプリで復習しよう:FSRS で定着させる方法

分離動詞は、仕組みを理解しても使う頻度が下がると忘れます。大切なのは適切なタイミングでの反復練習です。

「ドイツ語 単語と熟語」アプリは FSRS(Free Spaced Repetition Scheduler) という最新の間隔反復アルゴリズムを採用し、あなたの記憶状態に合わせて最適なタイミングで復習を出題します。

  1. この記事で分離動詞の仕組みを理解する
  2. アプリで頻出動詞のカードを一通り確認する
  3. FSRS が次の復習日を自動でスケジュール
  4. 忘れかけた頃に再出題 → 長期記憶へ定着

間隔反復(SRS)の仕組みはFSRSとは何か・なぜ効果的なのかでも解説しています。


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